2016/01/27

H&Mを買うか買わないか

ネイルサロンの帰りに、原宿のH&Mへ。























ちょうどセールも終盤で、気になっていたシフォンのマキシワンピースがまだ残っていたので。
あとは、アクセサリーとガウン、一目惚れしたスカート。

個人的にブランド色の強くないH&MやZARAはとても好きで、ワンシーズンにひとつは購入しています。



少し前に、こんな記事が話題になりました。

人気NYファッションライターが決してファストファッションを買わない理由
http://spotlight-media.jp/article/228843298989883659

国内では、H&Mを始め、Forever21、ZARA、MANGOなど、世界中のファストファッションブランドが展開をしており、ファストファッションブームが4〜5年前から続いています。

ハイブランドのコレクションラインをうまくアレンジして、ほぼ全てのファッションテイストアイテムを網羅するため、コアターゲットはあるものの、年代もテイストも、ファッション感度の差異の垣根もなく、幅広い客層からの購入が期待できる。
百貨店やファッションビルで売られているブランドと変わらないデザインの商品が半額以下で購入ができるのであれば、大半の消費者は質よりも値段を優先するのは当然のことだと思います。

ところが、このような消費市場の裏で過酷な労働状況があります。
日本円で月給1万にも満たない低賃金で、不満を募らせた労働者がデモを起こしますが、その中で多くの死者がでた事件や過酷すぎる長時間労働に失神者が出るといったこともあったようです。


この記事は、このような状況があることを知らずに、ファストファッションブランドをただ「安い」とだけの理由で購入することに違和感を抱かれ、どんなにお金がなくても、ファストファッションブランドの洋服は買わないで、「公正な賃金で雇われた人々の作った服」=「上質な服」を選ぶことを呼びかける海外ライターの女性がいらっしゃると伝えています。

ですが、ただでさえ労働場所に飢えている発展途上国の方々に対して、
「ファストファッションブランドが売れない」→「生産を収縮させる」→「彼らの職までもを奪ってしまう」
余計な貧困を生んでしまうことに繋がりかねないのではないかとも思います。

一着の安物の洋服と、それを生産する人々の命。
言うまでもなく尊いものは後者ですが、ファストファッションブランドを買うか。買わないか。
非常に難しい、紙一重の考え方です。


個人的に思うのは、「洋服を買う」行為は、値段ではないということ。
「納得のできる価格にお金を払う」ことを何よりも大切にするようにしています。
「商品価値」ですね。
身につけることによって、自分が更に輝いたり、外出にワクワクしたり。
















「ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド」安野モヨコ
http://annomoyoco.com/comics/jitm/

トレンドが大好きな日本人の思考は、時には社会現象をも巻き起こす過大な力を持っていますが、その反面、流されすぎている事実も否めません。

それが、日本人の「価値観」なのかもしれないですが。



昨年秋にも同じ題材を基にした映画が公開されています。
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」
http://unitedpeople.jp/truecost/

2015/12/11

2016年トレンドカラー ーペールトーンに求められる”ジェンダーレス”とは

WWDで2016年のトレンドカラーが発表されたと、ニュースがありました。

2016年のトレンドカラーが決定 "ジェンダーレス"を代表するカラーとは?
https://www.wwdjapan.com/fashion/2015/12/05/00018907.html


 複色のグラデーションカラーが選ばれるのははじめてのこと。

ジェンダーレスを反映させたとのことだが、そもそもなぜ「ペールトーン」なのか。
青やピンクであれば、ネイビーでもショッキングピンクでもいいのではなだろうか。

それぞれ2色は、「ローズ・クォーツ」と「セレニティ」
説得力がありながらも思いやりや落ち着いた気持ちを伝える優し色使いな「ローズ・クォーツ」と、

無重力で空気のような軽さを表現した広がる青空のような色合いの「セレニティ」。


2015年は、年始から年末にかけてひたすらテロ、災害、事故の1年だったような気がします。
テレビをつける度にそんなニュースばかりで、あまりにもテンションが下がって、
遂にHulu導入。笑

これらの色は、そんな人々の気持ちやストレス社会から抜け出せてくれそうな、
淡く穏やかな「暖」と「涼」が交差する表現があったのかもしれません。

ファッションには春夏に用いられることの比較的多いトーンカラーですが、
ここ数年は、モノトーンやカーキ・アースカラー、ビビットカラーが目立っています。

強さ。の時代は、一旦おしまい。
落ち着きや冷静さ、その中から引き出される優しさと、
わたしたちは真摯に向かい合っていくのでしょう。



出展
http://photoshopvip.net/archives/84440
WWD JAPAN

2015/12/03

一目惚れの恋と再会と

「トレンドは、移りゆくもの」 同時に、「欲望も、移りゆくもの」

一度市場へ飛び出した「商品」は、その後、二度とこの世へ出てくることはないに等しい。
そのが「ファッション」という言葉そのものなのだから。
「あの時のコレクションのブラウス」
「あの雑誌に載っていたバッグ」
「あの」頃の「あの」アイテム。

もう再会することも出来ないのだと思いつつも、どこか頭の隅に残り続ける。
叶わない一目惚れの恋のように。

そんな叶わぬ過去の恋に、このごろ「再会」が訪れている。   



はじめて見たのは、高校時代のティーンファッション誌。
15年も前に、元JUDY AND MARYのYUKIがCharaとのユニット「Chara+YUKI」として登場していたページで着用していた、miumiuのウエスタンブーツ。
まだ、PRADA色の抜けないデザインとスポーティなパイピングに一目惚れしたものの、 
10万円を超える靴など、当時に自分にはもちろん購入できる持ち合わせもなく、
それが、15年後に。

もちろん正規販売ではなく、リユースショップで購入。
職場でも取り扱っていることや古着好きが高じて、
ヴィンテージショップだけでなく、リユースマーケットの利用頻度も高くなりました。


海外ファッションスナップサイトで偶然拾ったMARNIのパールプリントのデニム。

コレクションで海外のファッションエディターが着ていたMARC BY MARC JACOBSのワンピース。


購入のタイミングを逃したままの、Chloeのパンプスと、CARVENのワンピース。




JILSANDAERのチャンキーヒールパンプス。



何年も昔に一度見ただけのものをよく覚えていられるなと、記憶能力に感心するけど、 (仕事にもっと使えたら…)

あの頃じゃなくって今だから出逢えたんだと、改めてのご縁を深く感じます。
そして「あの頃」からの年月分の愛着が湧きます。


どれも数年間の年月を経て、手元に来た「あの」頃のものたち。

持ち主が巡り巡って、様々なストーリーが彼らにも確実にある。
そんな、ストーリーのバトンを引き継いで、また新たに私とのストーリーを。


これが、私のやりたいこと「OLNEW」のひとつでもあります。

2015/11/30

2015秋冬あれこれと来年の妄想

9月に、某大手新聞社さんから秋冬のソックストレンドについてご取材を受けました。
今年の秋はどうやらルーズソックスとくるぶしソックスらしいです。

半年ほど業界を離れていしたが、トレンドには相当疎くなっていたことが今回判明しました笑
ただいまリハビリ中。


ここ数年はノームコアブームに便乗をしていましたが、
相変わらずブランド×古着のミックススタイルやヴィンテージオリエンタルなスタイルがやっぱりずっと好きです。

先日、ラグジュアリーファッション誌のエディターAちゃんと、JAZZシンガーのPちゃんとの恋愛ファッション座談会という名の女子会(久しぶりの響きですっごく嬉しい笑)。
Aちゃんも熱弁していたけど、やはり古着を着こなせる人は本当にセンスがいい。

個人的には、DEPTプロデューサーのERIさんはやっぱり神。


























今年のわたしの戦利品はこちら





























主人に「闘牛士みたい」と小馬鹿にされているBOHOチックなキルティングブルゾン。






























UNIQLOKIDSのボアブルゾン
身長が低いので、150サイズであれば入ります。
チビで本当に良かったです。



MURUAのシャイニープリーツスカート
気張ってSサイズ買ったら実際はXS相当のブランドなんですね・・苦しい。笑



ヴィンテージのBALENCIAGAのクロップドカーディガン。
大柄の千鳥もお気に入りです。



妹分に連れて行ってもらって、ずっと欲しかったPRADAとmiumiuのサングラスを。
2〜3年前から欲しくてたまらなかったもの。



 今年のVALENTINOで話題だったボーダーのスカート。
こちらも古着で。


MSGMのモヘアアーガイルニット。
セルリアンブルーが欲しかったけど、試着してみたら意外としっくり!


ヴィンテージアイテムを今シーズンメインに投入をしています。
転職先のセレクトショップでも、ビックシルエットニットやBALENCIAGAのヴィンテージワンピース、BRUNOMAGLIのブーティーなどなど。

やっぱり好きだな、古着…


こうしてくしゃっと並べて撮影するのが好きです。


2015/07/16

広報マンのファッションスタイル

本業がIT企業広報なので、お仕事ファッションのはなし。


広報という職種は、本来企業の黒子であると考えていますが、
その反面、市場の中で最も影響力のある「メディア」が最大の仕事相手であるため、
企業を代表して広報担当者の名や顔があらゆるメディアに露出することが多い。
そのため、「企業の顔」と呼ばれています。

「キラキラ広報女子」という言葉が流行りました。
「企業の顔」である以上、世の中に対して企業の印象をよりよくするために、
特に記者や編集者、テレビディレクターに男性が多いことから、
ベンチャーやIT企業では、ルックスのいい女性が広報担当に選ばれるようにもなってきました。
当然周りの広報仲間も、美男美女が多いです。(自身がどうかは触れないでほしい)

企業のイメージアップやブランディングも広報の仕事の大切な要素、
もちろんファッションやヘアスタイルにも気を使っていて、「自分の魅せ方」を熟知している。
セルフブランディングも出来ずに、自社の魅力をPRすることは出来ません。


女性広報マンの多くは、モード感よりも、コンサバスタイルや、
トレンドに沿いつつ爽やかなスタイリングを好む傾向があります。
美人百花やBAILA、Ginger、大人MUSE、Sweetなどを愛読し、ショッピングはLUMINEや伊勢丹。
美人百花は特に広報女性の登場する連載企画もあり、 まさに広報女子のファッションバイブル的存在なのでは?



男性広報マンは、基本スーツですが、この頃はオフィスカジュアルスタイルが普及していたせいか、
同業種の男性広報さんに限っては、スーツ姿でお会いしたことのある方はほとんどいません。
イメージは、SENCEやJOKER(って今読むのかな〜)でしょうか。


さて対するメディア各社は。
ファッション系媒体を除きそこまで装いに興味のない方が多い…という印象でしょうが、
COMME des GARÇONSを全身にまとうTVディレクターさんや
MACKINTOSHのコートを着こなす新聞記者さんなど、おしゃれな方ばかりにお会いします。
取材中の小話で、ファッションの話で大盛り上がりすることも。

そう思うと、ファッション企業のプレスや広報に限らず、企業広報にファッションは切り離せないように思います。


感度の高い仕事相手に対し、第一印象はとっても大切。
清潔感があって、好印象を与えられるスタイルは当たり前のこと、
より惹きのある「ワンアクション」も、広報マンに必要な要素と感じているのです。


2015/05/07

2015 はるもの

自分たち含めて、結婚式が立て続けにあるので、落ち着くまでしばらく打ち止め。(のつもり)

BLUE BIRDの展示会で頼んでいたものが届きました。
おそらくブランドで初めてのスェット素材クラッチバッグ。

前職でCOLE HAANのルナグランドが安くなっていたので、主人の社販も入れてお得に。
レディースサイズがなく、25.0cm・・

いろんなとこでお話してますが、15年ぶりに再会できたmiumiuのウエスタンブーツ。
リサイクルショップを舐めちゃいけない、4,000円で購入できました!

今流行りのメルカリさんで。
これも3,000円くらい。
Chloe

上質なコットンは、気持ちも格上げしてくれる。
一生もののシャツワンピース。
おばあちゃんになっても着ていたい。。
MSGM

かかとまである、スーパーマキシワンピース。
Alexander Wang

デザイン違いのものを持っていたけど、これはヒールにもスパンコール。
ヒールも低めなので、デイリーにも使えそう。
miumiu

こちらもレースの着いたデザイン違いがあったけど、使い回しのし易さでもういっこ。
COMME des GARÇONS

ゴージャスなクラッチバッグが欲しかったんです。。
理想より大きめだけど、パソコンも入る万能選手。

フリース素材だから、そろそろ秋までおやすみ
JETスェットパンツ

レイヤードに必須
オールホワイトコーデの差し色になる
ゴールドメタリックスカート

レトロなオープンボタンのロイヤルブルーミモレスカート
ウエストギリギリ笑



2015/04/30

whiteに着飾る


ちょっと前からですが、ホワイトブームが来ています。

2年前からのノームコアトレンドの影響なのか、「ど・シンプル」な、ちょっと物足りないモード感。
最低限の着飾りの究極を求め続けてきて、この言葉をいろいろなところで聞くようになって、はっとしました。
すごく素敵な言葉です。

年齢を重ねるにつれて、無駄な色や装飾をそぎ落とし、染まりにくい自分のスタイルが出来上がってきました。
ファッションスタイルに限らず生活の様々な部分に於いて、「無駄を削ぎ落とす」行為は、日々生きている中で感じます。


「ファッション」がスタイルに移りゆく瞬間。

”新しい時代”にシンクロさせつつ、自分を失わないこと。


この1年で自分を取り巻く環境が変化し、たどり着いた先は「真っ白から、彩りを重ねる」そういうことなのでしょうか。


染まったキャンバスをリセットして、もういちど、まっしろから。