2013/03/27

メンズファッション媒体の現状と男子達のファッション心理

お仕事で1万円ちょっとの価格帯のビジネスシューズを打ち出すことになりました。
まずはビジネススタイルを多く提案しているファッション媒体紙へ売り込もうと考えたんです。
 Gai◯er、MEN’s◯Xなど、社会人として5年以上キャリアを持ち、ある程度品質のいいモノを所持できる男性へ向けたファッション誌へ。
返ってきた反応は、「媒体と商品価格が合わない」でした。

じゃあ、sm◯rtやFIN◯BOYは?
20代ターゲット誌で、まずスーツを取り扱わない媒体。
 L◯ONなんて持ってのほか笑(10倍の価格の靴を掲載しています)
行く先は、男性向け週刊誌や情報・トレンド誌。 すっごくいい反応でした。笑
ありがとうございます。

結局、商品に合う媒体はファッション誌にはありませんでした。
 20代のころ5年ほど、メンズブランドで販売をしてきました。
 その頃からの疑問。
「何で低価格帯の商品を掲載する30代向けのメンズファッション誌がないんだろう」て。
元々、レディースと比べてメンズブランドは価格帯は高いですし、市場の売り上げシェアもレディースファッションの方が圧倒的に多いので、ニーズは薄かったんだと思います。
 webサイトでよく、「トレンドコーディネート術」のような掲載を見ますが、 実は今ではメンズファッションの方が閲覧数が多いと言われていて、 メンズファッション誌の売り上げも軒並み上がってきています。
 (メンズファッション誌人気ランキング)
 その裏付けとなるのが、ずばり…「メンズ婚活」なのではないかと思っています。
 婚活ブームは決して女性に限ったことではないです。
「女子力」や「女子会」など、「女子」ブームの裏に隠れていますが、 男性だってちゃんとお嫁さんを探しています笑
こうしたブームをきっかけに、男性の身だしなみやファッションに対する意識は高まってきているんですね。
「おしゃれしたいけどファッションがわからない」 「お金はあるけど、高い洋服は必要ない」 でも、お店で相談するのは恥ずかしい…だから、あらゆる媒体で勉強したい。
 ネットでは既に、(いつもネットの話につなげてすみません;)定期的に全身コーディネートの洋服が届いたり、女性スタイリストが男性のファッションコーディネートを提案するサービスサイトも実在します。
  $Fashionea ライフブランディング

$Fashionea メンズスタイル 

認知やニーズはまだまだこれからでしょうが… ただ、そんな彼たちが手に取りやすいものはやっぱり雑誌やwebからの情報収集なんでしょうね。
メンズ誌はモード誌のようにコーディネートページのボリュームがまだ少なく、安っぽく見えてしまう理由か、ロープライスブランドの紹介もあまりされていません。
レディース誌では、「ロープライス術」的な内容でどの世代の雑誌にも多く取り上げれています。 これも、何とかメンズ誌でも応用できないものかなーとも思います。
でも、どんな理由であってもこうして男性のファッションニーズが強まっていることは嬉しいですね。

おしゃれな日本男児がこれからもっと増えてくることを期待したいです!!

2013/03/20

ファッションにおける、O2Oの可能性

今では、ファッション業界を中心に注目されつつあるO2O。
 O2Oとは、オフラインtoオンラインの略で、主にEコマースの分野で用いられる用語。
 オンラインとオフラインの購買活動が連携し合ったり、オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼす、といった意味の用語。
 出典 http://www.sophia-it.com/content/O2O

2年前くらいにはすでに誕生していた言葉ですが、Eコマースの拡大化に伴い、この言葉も様々なメディアで取り上げられるようになってきました。
 代表的なマーケティング手法は、自社で持つECサイトとリアル店舗との在庫を一元化し、 双方での売りのがしを防いだり、リアル店舗での顧客名簿とEC会員情報を統一して、カスタマーサービスに活用したり。
以前は、サイトで割引クーポンを手にいれて、それをリアル店舗で使えたり…がメジャーだったけど、 ここまでECが重要視されるようになれば、伴って様々な手法が用いられるようになってきますね。

 私はECサイトで働いていることは以前にも書きましたが、EC企業の大半はリアル店舗を持っていないことが多いです。
 弊社は(笑)定期的にリアルイベントを開催したりしているので、逆O2O手法を使っているのですが、 この手を活用しないでリアル店舗の運営は不利になってくるとまで言われています。
 このマーケティングをうまく運営しているアパレル企業がマークスタイラーユナイテッドアローズ

  $Fashionea
http://www.united-arrows.co.jp/
アローズは先日これをテーマにした講演会へ行ってきました。 元々自社ECを持っていたのですが、2006年頃に一度はクローズしているんです。
2~3年後に復活し、いち早くアパレル企業でこのマーケティングを取り入れ始め、復活の年からわずが2年でECの売り上げ規模を約3倍にまで伸ばしました。

まず、ファッションECとしてダントツ国内第一位を誇るZOZOTOWN。
ZOZOTOWNが占める売り上げで、メインブランドとなるのがアローズPB達でした。
元々国内売り上げでも一位のセレクトショップなので、近隣にアローズのお店がないお客様達には、とっても画期的なショッピングツールが生まれました。
この当時から、アローズはECにしっかり着目していたんだと思います。
マーケティングチームえらいです笑
そして、前途のようなネットとリアルの共存を着実に形にしていきました。

  $Fashionea
EMODAやMURUAなどの109系ブランドの揃うマークスタイラーは、 松本恵奈さんや萩原桃子さんといった、カリスマ店員をブランドディレクターとし、 私たちに身近なファッションリーダーの作るブランドを誕生させました。
kariangの森本容子さんもその先駆けです。
マークスタイラーは、RUNWAYというECサイトを作ります。
http://runway-webstore.com/
私も会員です笑

そして、その目新しさが薄れて行ったタイミングで出てきたのが、TwitterやfacebookといったSNS。
ソーシャルネットサービスです。
彼女たちにアカウントを作らせ、更に身近な存在へと持って行き、情報発信をさせてきます。
リアル店舗では店舗限定品や◯円以上購入したお客様にキャリーケースやメイクボックスなど、実売されないようなアイテムをノベルティにするなどの企画をコンスタントに売り出し、 ECでも限定品や、ゲリラセールなどのイベントをSNSから放ち、リアルとネットと双方で顧客をがっちり掴む。
また、韓国から流入したファッションブランドも積極的に取り入れたり、現在のファッションリーダーと呼ばれるブロガー達を起用したプロモーションを行ってます。
カリスマも、リアルからネットへと移行して来ているのです。
それこそ、F1世代のネットへの取り込みを強化しない他ないですよね。

このように、ネットやカリスマファッションリーダーといった、新しい世界、物理的・心理的に身近なもの、をフル活用し、マーケティングに応用しています。

 そう思うと、アウトプットマーケティングは本当に弱まってきているんだなーともしみじみ思います。
顧客のニーズをマーケティングに活かすなんて、10年以上前までは考えられませんでしたからね。
ちょっと切ないけれど、街とニーズをちゃんと読んでいればとっても簡単なファッション市場に変化しています。

業界はファストファッションの進出や成長で既存ブランドが埋れてしまうのを恐れていますが、お客様はニーズに合ったショッピングができれば買い物をします。

話はズレましたが、実店舗がいつか消えるんじゃないかともいわれます。
でも、ECもいつか行き止まりの時がくると思います。
誕生と衰退とで、市場は成り立っているんですから。
アパレルは市場重視の世界とも言われ、未だにECに力を入れきれない企業もたくさんありますし、それがブランディングとしている企業もあるんだと思いますが。。

今後の、O2Oの成長に期待したいと思います。

2013/03/18

噂の注目ブランド、「MSGM」が日本上陸!

$Fashionea-MSGM

コレクション会場のスナップで、ここぞと見かける「MSGM」のロゴ。
イタリアの注目ブランドが、この春いよいよ国内へ本格上陸!!

【MSGM】
2008年デザイナーマッシモ・ジョルジェッティがPaoloni Groupとのパートナーシップ契約により設立されたブランド。現在メンズ、ウィメンズ共に展開されている。
$Fashionea

世界のトレンドと自分の創造性をミックスさせたブランドはVogue Italiaの注目を集め、"Who's on next"という最も期待されるデザイナーの一人に選ばれた。
デザイナー自身が愛するインディーミュージックやコンテンポラリーアートの新しい傾向を組みわせることで、MSGMはまるで万華鏡の中に広がる世界の様に様々な色、形、ライン等の結合により真新しいパターンを生む。
MSGMは人々が服を着ることによって自由、個性や創造性を発揮する方法を与える。


彼のキャリアは非常に幅広くファッション関係の仕事以外にも、コンサルタントとしても働いていたため、彼が展開するファッションアイテムにはクリエイティビティーや、商業的な要素が組み込まれ、実用性や的確なトレンドニーズを抑えたコレクションが期待されます。
そういった意味でも、正に日本人好みのブランドですね笑

現在、国内ではリステアなどの一部セレクトショップでの取り扱いのみ。
先日までクルーズコレクションイベントが伊勢丹で開催され、ますます国内での注目度が高くなりますね。

このスェット欲しかった~!!
$Fashionea

2013/03/15

とにかく、袖を通してみること


スタイリストの風間ゆみえさんも言ってましたが、これは本当に大切なこと。

自分の体のラインを知ることもできるし、上質なものを見極める目を肥やせる。



前回は、色々なスタイリングに挑戦することを書きましたが、

本題にもリンクすることはいくつかあります。

洋服って複雑なラインのものが多くて着てみないとラインが分からないから、
自分に似合うかどうかも、まずは試着をすることから…。
ここで本当に似合うかどうかのジャッジができる。
色やライン、カッティングやシルエット全て。

そして、「試す」は「タダ」ってこと。
ハイブランドの洋服は金額相応のクオリティであることを、袖を通した瞬間に肌でわかる。
簡単には手に入らない洋服でも試着お断りの店なんてあり得ないんだから
(むしろそんな店で買い物しなくていい)
さっと着れるものだけでも試させてもらう。

イイものに触れることで、そのものの価値がわかるようになります。
そうすれば、自然と安っぽいものから離れて行きます。
例え、安い金額のものでもクオリティの高いものを選べるようになります。




高くても安くても、それが価値か値段か。なんです。

2013/03/10

靴の魅力とは


靴に興味を持ちはじめたのは、ちょうど社会人になってから。
10年越しのアパレルの夢が叶った自分への就職祝いと身を引き締める意識で、パンプスを購入しました。
それまでまともにヒールさえ履いたことがなかったわたしにとって、
初めての5cmヒールに8時間の立ち仕事。

足のマメもパンプスも、1年も経たないうちにボロボロに…
それが今や、10cmヒールを当たり前に履くまでになりました。
ヒールという武器のおかげでファッションの幅が広くなったこともあって、
買い換えるたびに1cmずつ高いヒールを選び、社会人としての成長と共に、
毎日の生活と自身を支える靴の魅力に気付いていったのです。


靴は、最も自分らしさを表現してくれるアイテム。

靴選びには個性やセンス、感覚のすべてが込められていて履き慣れた靴やシューズボックスを見れば、
その人の人間性がなんとなくわかったりするし、
どんなにカジュアルなスタイリングでも、足元がピンヒールだと無意識に凛としてしまう。

一般的に革靴は5年の寿命とも言われるけれど、
愛情たっぷり注いだ履き方やメンテナンスをすれば、
ちゃんと応えていつまでも足元で輝き続けてくれます。
「おしゃれは足元から」ってきっと、そういうことなんだと思います。


また、体重50kgの人が一日生活した時の靴への負担は、およそ400トンと言われています。
まさにジャンボジェット機1台分を一日かけて支えてくれているのですね。
靴って決してパーツではなく、ファッションや生活の基礎であり、すべて・・・
心臓部なんです、ボランチ。。笑

靴を買った瞬間、ずっしりとしたショッピングバッグの重さがなんだか心地よかったりする。
フローリングでお気に入りの洋服と合わせて鏡に向かえば、
フローリングはたちまちランウェイへと変わる。
下ろしたてを履いて出かける日は、自分が映り込むショウウィンドウがなんとなく気になってしまう。

いつもの通勤道が思いのほか軽快に歩けたり、信号待ちの足元を見て顔がほころんだり。
お洋服を褒められることよりも「その靴素敵ね」って言われる方が、
なぜか何倍も嬉しい気持ちになる。


生活にとびきりの甘いエッセンスを与えて、
潤しい毎日や小さな幸せへ連れて行ってくれる。

小さいけれど、大きさに反したとてつもない存在を放つ、靴。

2013/03/02

自分のスタイルに制限をつけない




よく、「いろんな服装をするね」って言われますが、わたしはファッションスタイルの幅がとにかく広いんです。

基本は古着とブランドをミックスしたり崩したスタイリングを好みますが、

最近はEMODAでばかり買うし、レースフリル大好きだし、

ロックや森ガール風なカッコもします。
とにかく、少しでも興味があればチャレンジしてみる。
「本当は着てみたいけど、似合わないから」
って概念をとっぱらってしまう。



「今日はいつもとイメージ違うね」って言われることも好きじゃなくて、

あたしのイメージってなんだ?(笑)

せっかく着飾る文化の国に生まれて

こんなにも洋服を愛してしまったのだから、
狭い中で生きてたらもったいない。
「自分のスタイルの確立」とか「本当に似合うものを見極める」とか言うけれど、
これが、わたしのスタイルです。
その度のシーンにぴったりな、最高の装いを再現する。



それは人生においても同じ。

ひとつのことを極める匠や職人ももちろんステキだけど、




私は広い視野や価値観で見つめて行きたいんだ。