2013/03/10

靴の魅力とは


靴に興味を持ちはじめたのは、ちょうど社会人になってから。
10年越しのアパレルの夢が叶った自分への就職祝いと身を引き締める意識で、パンプスを購入しました。
それまでまともにヒールさえ履いたことがなかったわたしにとって、
初めての5cmヒールに8時間の立ち仕事。

足のマメもパンプスも、1年も経たないうちにボロボロに…
それが今や、10cmヒールを当たり前に履くまでになりました。
ヒールという武器のおかげでファッションの幅が広くなったこともあって、
買い換えるたびに1cmずつ高いヒールを選び、社会人としての成長と共に、
毎日の生活と自身を支える靴の魅力に気付いていったのです。


靴は、最も自分らしさを表現してくれるアイテム。

靴選びには個性やセンス、感覚のすべてが込められていて履き慣れた靴やシューズボックスを見れば、
その人の人間性がなんとなくわかったりするし、
どんなにカジュアルなスタイリングでも、足元がピンヒールだと無意識に凛としてしまう。

一般的に革靴は5年の寿命とも言われるけれど、
愛情たっぷり注いだ履き方やメンテナンスをすれば、
ちゃんと応えていつまでも足元で輝き続けてくれます。
「おしゃれは足元から」ってきっと、そういうことなんだと思います。


また、体重50kgの人が一日生活した時の靴への負担は、およそ400トンと言われています。
まさにジャンボジェット機1台分を一日かけて支えてくれているのですね。
靴って決してパーツではなく、ファッションや生活の基礎であり、すべて・・・
心臓部なんです、ボランチ。。笑

靴を買った瞬間、ずっしりとしたショッピングバッグの重さがなんだか心地よかったりする。
フローリングでお気に入りの洋服と合わせて鏡に向かえば、
フローリングはたちまちランウェイへと変わる。
下ろしたてを履いて出かける日は、自分が映り込むショウウィンドウがなんとなく気になってしまう。

いつもの通勤道が思いのほか軽快に歩けたり、信号待ちの足元を見て顔がほころんだり。
お洋服を褒められることよりも「その靴素敵ね」って言われる方が、
なぜか何倍も嬉しい気持ちになる。


生活にとびきりの甘いエッセンスを与えて、
潤しい毎日や小さな幸せへ連れて行ってくれる。

小さいけれど、大きさに反したとてつもない存在を放つ、靴。

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