2013/04/01

若者ファッションのバイブルが消える/ブランド・ファッション誌のターゲット層上昇現象

10年前。
わたしが10代後半から20代前半の頃はファッション誌全盛期で、「読モ」が確立したのもこの時代でした。
当時は、Zipper、CUTIE、SEDA、mini、Sweet…の、今でいう青文字系雑誌。
もちろん30目前のこの年でその類の雑誌を読めるわけもなく。。

最近のファッション誌のビッグニュースといえば、GLAMORUSGraziaの相次ぐ休刊。
FashioneaFashionea
ゲイ友達は、自分のバイブルが消えてしまったと発狂していました笑
その代わりに、20代前半の大学生たちがターゲットだったviviは、30代までターゲット層を広げ、○談社ではその層をターゲットとしたファッション誌を新たに創刊するようです。

moussyなどを展開しているバッロックリミテッドジャパンは、30代をターゲットにしたニューライン、ENFOLDを昨年デビューさせました。
$Fashionea

わたしが高校生のころ、爆発的な人気だったmoussy、こぞって袖を通していたギャルたちももう三十路を超えました。
今更moussyなんて着れません…笑
で、moussy世代の彼女たちのネクストブランドとして誕生したのが、ENFOLDってことです。
バロックブランドが、まさか伊勢丹で展開する日が来るとは思いませんでした。

このように、ファッションブランドやファッション誌のターゲット層がぐんと上がってきています。
ファッションにいちばん敏感で消費の多いな世代は、30代へ。
となると、この現状にも納得です。

が、今の10代・20代は、一体何を読んで、何を着ているんですか???

紐解くと、まあ当然ながら行く先の主体となるものは、ファストファッションなんですよね。
コレクションで発表された洋服たちが、どのように市場へ反映されているのかを知るには、
ファストファッションを見れば一目瞭然。
同じように何を着たらいいかは、ファストファッションに行けばわかるようになりました。
雑誌に出ているSPAブランドよりも、ずっと安く手に入るし、ここへ行けば全部揃う。
雑誌離れするのも理解できるような。。。

ブランドやショップが増えた割にはファッションスタイルに個性がなくなり、ファッション誌の誕生と休刊と。
若者たちは、何をバイブルとしてファッションを楽しんだらいいのかわからなくなってきました。


こんな時代がくるとは思わなかったな。
ネットが普及し、全ての情報はパソコン越しで取得ができる時代。
でも、ファッションだけは、いい意味でアナログであって欲しかった。。

ファッション誌に限らず、書籍全般でもね。
あの紙の質感と、直ぐに読み戻したいページに戻れたり、
時折読み返して「このときこんなのが流行ってたなー」ってしみじみしたり。
これは個人的な見解だけど、そういう、紙独特の魅力が何とも良かったりします。

相変わらず、月に3冊以上のファッション誌を買い漁ります。
こうして記事を書く時も膝の上に乗せて参考書みたいに資料にして。

0 件のコメント:

コメントを投稿